私達がヘンデル「メサイア」に取り組み始めて5年目を迎えます。 この間バッハのロ短調ミサ曲の1.2部を演奏するなど、 必ずしも私達はメサイアだけを歌っているわけではありませんが、 メサイアを音楽活動の基礎として据えています。 メサイア合唱団の核になっている3つの合唱団 (混声合唱団ハーモニー函館、女声合唱団リベルタ、 女声アンサンブルゲザング・リーベ）はそれぞれの 個性を生かしたプログラムも平行して取り組んでいて、 それぞれのステージも時折持っています。
  ところでアマチュア愛好家が音楽に取り組む時に 最も苦労するのは音取りだと思います。 「音取りの苦労をなくし、演奏を純粋に楽しむことが出来たら、 どんなに幸せだろうか。」とこんな考えが根底にあり、 メサイアの継続的な演奏を始めました。 音をとってしまった曲をレパートリーとしてしまうのです。 各合唱団で普段の練習の時、時間が余ると 「あと5分ありますが、何がしたいですか？」と聞くと、 「メサイアの30番！」などと声がかかります。 こうしてメサイアはメンバーにとって音楽的 蓄えとなってきています。そして少しずつですが、 新たなメンバーも巻き込みながら、純粋に歌う喜びを 味わうことを目標に、これからも活動を続けていきたいと思います。

函館メサイア教育コンサート 音楽監督